降圧剤は一度服用したら一生飲み続けなければならない!は間違え

(監修/医学博士 橋口玲子)

高血圧に関する誤解の中でよく耳にするのが「降圧剤は一度のむと、のみ続けなければ血圧が上がるようになってしまう」というものです。

しかしこれは大きな間違いで、患者さんの年齢などによっては、ある期間だけ降圧剤をのめば、その後は服用しなくてもすむケースもあります。

降圧剤にも様々な種類があるので、どのような薬をどれくらい、どういう時期に、というのはまさにケースバイケースなのです。

とくに若い30代や40代の動脈硬化が進んでいない状態であれば、一定期間正常血圧を保てば、年をとってからは降圧剤が要らなくなることもあります。また心筋梗塞や脳卒中の予防にもなります。しかしある程度の年齢で、すでに動脈硬化の進んだ状態では、長期間にわたり降圧剤をのまなくてはならないでしょう。

降圧剤はのまないほうがいいと、かたくなに考えず、脳卒中や心筋梗塞の予防にもなることを覚えておいてください。

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