便秘薬をより効果的にのむには?

(監修/医学博士 橋口玲子)

何日も便通のない日が続くと、肌が荒れたり、食欲もなくなります。こんなとき、強い味方となるのが便秘薬ですが、より効果的にのむにはどうすればよいでしょうか。

一つは、便秘のタイプによって薬をのみ分けることです。お腹が張り、便意が弱くて、いつも便秘している弛緩性便秘には、刺激性の下剤を使用します。市販されている下剤の主流ですが、一般に考えられているよりも作用が強いので、適切な食事療法をとり入れて、使用量を少なくしていくのがよいでしょう。

 

また、下痢と便秘を交互にくり返し、小さくてコロコロした硬い便しかでない痙攣性便秘には、塩類下剤か膨張性下剤を使います。このタイプの人が刺激性下剤をのむと、下痢と便秘を繰り返す状態が続いてしまう危険性があるので、極力使用しないでください。

二つめは、薬をのむ時間ですが、ほとんどの製品の使用法に、「就寝前に服用」とあります。これは朝、スムーズにお通じがあれば、さわやかな一日を迎えられるということですが、必ずしも「就寝前」にのむ必要はありません。寝る前にのんでも、翌朝、ゆっくりとトイレに入る時間もないようでは意味がないので、朝食後に薬をのんで、夕食後にトイレに行くほうが効果的なこともありますので、試してみてください。

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