目薬を毎日使うのはダメ?

(監修/医学博士 橋口玲子)

最近ではインターネットやEメールなど気軽にパソコンを使う機会が多くなり、それにともなって疲れ目やドライ・アイなど目の不調を訴える人も増えてきました。だからといって、毎日目薬を使うのは考えものです。

充血した目に即効性のある目薬は、点眼するとスーッとして気持ちがよくついつい常用しがちですが、この目薬には血管収縮剤(塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン)が含まれています。点眼後に収縮していた血管は、目薬の効果がきれると逆に拡張してしまうので、使い続けるとかえって充血がひどくなることも。常用するのは危険です。

ソフトコンタクトレンズの乾きの予防や、水泳後に目を洗う際に使う、涙に近い成分(塩化ナトリウム、メチルセルローズ)が含まれる人工涙液タイプの目薬もあります。もし頻繁にさすなら、防腐剤の入っていない一回使い切り型の目薬を。コンピュータの画面を長時間見つめる人、冷暖房で目が乾燥するという人にはおすすめです。ハードコンタクトレンズを装用する人には、専用の目薬も市販されています。

いずれの目薬も常用は避けること。また目薬は開封したら2週間が限度です。ちなみに目薬をさすときには、点眼容器の先がまつげやまぶたに触れないように注意。目やにや細菌が容器の中に入って点眼液が汚染され、次に使うときにそこから病気に感染するおそれがあります。家族で1つの目薬を使いまわすのもやめましょう。

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