責任投資原則(PRI)署名の経緯
太陽生命は生命保険会社として、従来から、保険金等のお支払いを通じて社会に貢献していますが、お客さまからお預かりした保険料についても、収益性を追求するとともに、安全にかつ公共性に配慮しながら運用しています。
一方で、世界的に環境問題、人権問題、企業統治といった企業の社会的責任(CSR)に対する関心が高まる中、機関投資家として企業の社会的責任をより一層果たしていくためには、これまで以上に投融資活動を通じて社会や環境により良い影響を及ぼし、持続的な社会の実現に貢献していくことが不可欠であると考えました。
太陽生命は、2007年3月に国連が支援する「責任投資原則(PRI)」に、日本の生命保険会社として初めて署名しました。
責任投資原則(PRI)とは
責任投資原則(PRI=Principles for Responsible Investment、以下「PRI」)とは、2005年に当時の国連事務総長であったコフィー・アナン氏が金融業界に対して提唱した原則です。同原則は6つの原則から構成され、投資の意思決定プロセスや株式所有方針の決定に際して、環境・社会・企業統治(ESG)の課題*1を考慮し、受益者のために、より優れた長期的な投資効果と持続的な金融市場を実現していくための行動規範を言います。
*1: 環境・社会・企業統治(ESG)の課題
項 目 | 概 要 |
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環境(Environmental) | 地球温暖化、エネルギー・資源の枯渇、食料・水の問題、生物多様性など |
社会(Social) | 消費者利益の保護、雇用・人権問題、格差問題など |
企業統治(Governance) | コンプライアンス、適正な情報開示およびガバナンスの実現など |
太陽生命のPRIへの取組み
当社では、従来から、お客さまからお預かりした保険料の運用については、収益性・安全性・公共性の視点から運用を行っており、不祥事企業や社会的な問題企業への取引の停止・自粛などの措置を行ってきました。2007年3月のPRI署名以降については、こうした従来の考え方に加えて、同原則を踏まえた資産運用体制の整備を行うとともに、環境・社会・企業統治(ESG)の課題を考慮した資産運用を推進しています。
ESG投資方針
また、T&D保険グループの中核会社として、「T&D保険グループESG投資方針」(2021年4月公表)に基づいたESG投資の取組みを推進することにより、長期安定的な収益の確保と持続可能な社会の実現への貢献の両立を目指します。
T&D保険グループESG投資方針(外部サイトへ移動します。)
T&D保険グループのサステナビリティ推進体制
T&D保険グループでは、グループ各社のサステナビリティ・CSR担当役員(企画担当・CSR担当)などを構成メンバーとする「グループSDGs委員会」を設置しています。
これにより、グループ各社がそれぞれの業務のなかで主体的にサステナビリティ推進に取り組むとともに、同委員会でのグループ横断的な方針や施策などの議論を通じてサステナビリティ推進体制を強化しています。
T&D保険グループサステナビリティ推進体制(外部サイトへ移動します。)
当社の主な取組み
PRI6原則 | 当社の主な取組み |
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投融資先のCO2排出量削減への取組み
カーボンニュートラルの実現に向けた取組みを進めるべく、T&D保険グループで、投融資先のCO2排出量削減中間目標を設定しました。当社では、本目標の達成に向けたESG投融資の推進や投融資先との対話等に取り組んでいます。
【中間目標】 2030年度までに2020年度比 ▲50%削減
責任投資レポート
『責任投資レポート2024』(PDF 3.20MB)
『責任投資レポート2023』(PDF 2.54MB)