リスク管理の基本的な考え方

保険事業を取りまく環境が急速に変化する中で、経営の健全性を確保するため、リスクを把握・分析し、経営体力を踏まえた適切なリスク管理に努めています。

太陽生命では現在、保険引受リスク、資産運用リスク、流動性リスク、事務リスク、システムリスク、法務リスク、労務人事リスク、災害リスク、風評リスク、関連会社等リスクにリスクを分類しています。これらのリスクのうち、極小化すべきリスクについては防止に向け、また、能動的に引き受けるリスクについては自己資本等経営体力を踏まえた適正水準に制御するために、適切にリスクを管理できる内部管理体制を整備しています。また、外部環境の変化も踏まえ、リスク特性に適った管理を充実させるため、資産・負債を時価評価する「経済価値ベースの統合的リスク管理」を継続して行っており、今後はさらなる高度化に向けて取り組んでいきます。

リスク管理体制

リスク管理にあたっては、取締役会で定めた「リスク管理基本方針」のもと、リスク管理に関する一元的な体制の確立およびリスク管理の徹底を期することを目的として、「リスク統括委員会」を設置しています。また同委員会の下部組織として、保険引受リスク専門委員会、運用リスク専門委員会およびオペレーショナルリスク専門委員会を設置し、専門的・実務的な観点からリスク管理に関する審議を行っています。

一方、各リスク分類ごとに収益部門とリスク管理部門を分離することにより相互牽制機能を確保し、さらに総合リスク管理部を設置し、各リスクを統括的に管理する体制を整えています。

なお、T&D ホールディングスを中心に、グループとしてのリスク管理体制の整備・充実も図っています。

■リスク管理体制図

ERM管理体制

当社では、資本、収益およびリスクを一体的に管理することを目的として、経営執行会議の下部組織としてERM専門委員会を設置し、資産、負債の評価・分析及び管理等について審議・検討を行っています。

また、保険契約者間の公平性の確保、事業運営の透明性及び一層の経営効率化の推進の観点から、商品区分ごとに分別管理を行う区分経理を実施し、その適切な運営を図っています。