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人間ドックの費用相場は?
受けられる補助や保険は何がある?

人間ドックは職場や学校、自治体などで気軽に受けられる健康診断とは異なり、自分で医療機関を探して申し込みを行わなければならない分、ややハードルが高くなります。
人間ドックは、特に高額な費用をネックに感じている方が多いようですが、補助制度をうまく活用すれば、費用負担を軽減することが可能です。

この記事では、人間ドックの概要や、気になる費用相場、人間ドックで利用できる補助制度について解説します。

人間ドックとは?

人間ドックのイメージ

人間ドックとは、疾患リスクを早期発見することを目的に実施される任意健診の一種です。
厚生労働省によれば、次のとおり健康診断は2種類に分かれます。

“労働安全衛生法などの法律によって実施が義務付けられた「法定健診」(定期健診とも呼ばれる)と個人が任意判断で受ける「任意健診」に分けられます”[注1]

それぞれの違いを、以下の表に簡単にまとめました。

「法定健診(定期健診)」と「任意健診」の違い

「法定健診」は、乳児や妊婦、会社の従業員などによって内容が定められており、受診者の年齢や状況に応じて、身体計測や血液検査、胸部X線、尿検査などが実施されます。
基本的な検査のみなので、検査項目も10数個ほどと少なく、検査はおおむね1時間程度で終了します。
法律に基づいて実施される健診ですので、受診者本人が費用を負担する必要は基本的にありません。
(※)妊婦健診は自費診療となりますが、自治体からの公費による補助制度があります。[注2]

一方の任意健診は、法定健診よりも高度な健診を行うため、検査項目も40項目〜100項目程度と多めです。その分費用は高額になりますが、健康保険等からの補助を活用して健診にかかる費用を抑えられます。

具体的な検査項目は地域や医療機関、コースなどによって異なりますが、法定健診で実施される基本的な内容に加え、胃カメラ検査やCT検査、実検査、脳検査、女性特有の病気に対する検査など、さまざまな項目があります。

検査には半日〜1日程度の時間が必要で、選んだコースによっては1泊2日の入院検査になることもあります。
そのため、仕事をしている方は休みを取って受診しなければなりませんが、法定健診では見逃す恐れがある疾患リスクを発見できる確率が高く、病気の早期発見・早期治療につながるところが利点です。

人間ドックは18歳以上の成人しか受けられない健診ですが、目に見えない病気に不安を感じている方や、年齢と共に健康が気になり始めた方は、一般的な法定健診に加え、任意で人間ドックの受診も検討してみましょう。

[注1]厚生労働省 e-ヘルスネット「健診」
[注2] 東京都福祉保健局「妊娠がわかったら」

脳ドック、レディースドックを実施する医療機関もある

人間ドックのコースや検査項目は医療機関によって異なりますが、なかには脳ドックやレディースドックなどを組み合わせて実施しているところもあります。

脳ドックとは、MRI・MRA検査や、頸動脈エコー検査、心電図、ABI検査、血液検査などを実施することで、脳疾患リスクの早期発見を目指すものです。
脳ドックを受診すると、現在の脳の健康状態を確認すると共に、将来的な脳の病気リスク(脳卒中や脳萎縮など)を診断することが可能となります。

一方のレディースドックとは、女性特有の疾患リスクを見つけるために行われる女性向け健診のことです。
具体的には、マンモグラフィや乳腺エコー検査、子宮内膜細胞診、腫瘍マーカーCA125といった検査を行い、乳がんや子宮がん、卵巣がん、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫といった女性特有の疾患の有無やリスクを調べます。
いずれの病気も比較的若いうちから発症するケースがあるため、レディースドックで早期発見・早期治療することが推奨されています。

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人間ドックの費用相場

人間ドックは病気を予防するために、任意で実施するものですので、公的医療保険(健康保険)の適用対象外となります。
健診にかかる費用は全額自己負担となりますので、人間ドックを受診する場合は、あらかじめどのくらいの費用がかかるのか調べておくことが大切です。

人間ドックの費用相場は、以下の通りです。

人間ドックの費用相場

人間ドックの費用相場は、選んだメニューやコース、受診した地域によりますが、日帰りなら3万円〜7万円程度、1泊2日コースでは4万円〜10万円前後がおおよその相場となっています。[注3]
一方、人間ドックと組み合わせて受診できる脳ドックの費用相場は約2万円〜8万円、レディースドック(子宮頸がん健診、マンモグラフィ、乳腺エコー、腫瘍マーカーセットをつけた場合)の費用相場は約1万円〜4万円前後となっています。

以上、人間ドックの費用相場をご紹介しましたが、健康保険が適用されない人間ドックは「自由診療」扱いとなるため、費用は医療機関が任意で定めることができます。
そのため、検査項目の内容・数が同じであっても、地域や医療機関によって大きな差が出る可能性があります

今回ご紹介した費用相場はあくまで参考に留め、実際に人間ドックの受診を検討する際は、お住まいの地域の医療機関に人間ドックや脳ドック、レディースドックの費用を必ず確認しましょう。

[注3]NPO法人 日本人間ドック健診協会「人間ドックの価格調査」 2013年

人間ドックで受けられる補助制度は?

人間ドックで受けられる補助制度

人間ドックは医療行為ではないため、原則的に医療費控除の対象外です。

いくら病気の早期発見、早期治療に役立つとはいえ、1回あたり数万円の費用がかかる人間ドックを、定期的に自費で受診すると、家計を圧迫してしまうおそれがあります。
まずは現在加入している公的医療保険(健康保険)で利用できる補助金・助成制度がないかどうかチェックすることが大切です。

ここでは、公的医療保険の種類ごとに、人間ドックで受けられる補助制度についてご紹介します。

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国民健康保険の補助制度

国民健康保険の被保険者で、かつ保険料の滞納がない人は、お住まいの自治体によって人間ドックに関する補助金・助成制度を受けることができます

たとえば東京都の江東区や渋谷区では、40歳〜74歳の方を対象に、人間ドックにかかった費用を最大8,000円まで補助してもらえます。[注4][注5]
また、武蔵野市や国分寺市では、自治体が独自に人間ドックを実施しており、通常よりも安価な費用(2万円程度)で人間ドックを受診することができます。[注6][注7]

このように、お住まいの地域によって人間ドックに対する助成の有無や内容、要件が異なるため、注意が必要です。
国民健康保険に加入している方は、自分が住んでいる自治体のHPなどを確認し、人間ドックに利用できる補助・助成制度がないか確認してみましょう。

[注4]江東区「人間ドック受診費用助成のご案内」
[注5]渋谷区「国保人間ドック受診費用助成(40歳〜74歳)」
[注6]公益財団法人 武蔵野健康づくり事業団「人間ドック」
[注7]国分寺市「人間ドック」

会社の健康保険の補助制度

会社で加入している健康保険のなかでも、人間ドックに対する補助制度を導入しているところがあります。
たとえば全国健康保険協会(協会けんぽ)では、検査項目を増やした「付加健診」や、マンモグラフィ、子宮細胞診などの「乳がん・子宮頸がん健診」、B型・C型肝炎ウイルスへの感染の有無を調べるための「肝炎ウイルス検査」といった検査を受けることができます。

法定健診に追加してこれらの検査を受けた場合、それぞれの自己負担額の上限は付加健診が2,689円、乳がん検診が 1,574円(50歳以上の方は1,013円)、子宮頸がん検診は970円、肝炎ウイルス検査は582円となり、上限を超えた分は協会けんぽが補助してくれます[注8]
年1回の定期健診にこれらを加えれば、組み合わせ次第で人間ドックに近い検査を受けることも可能です

また、大企業に勤めている場合の健康保険組合によっては、さらに大きな補助を受けられるところもありますので、一度勤務先に問い合わせると良いでしょう。

[注8]全国健康保険協会(協会けんぽ)「料金」

民間の保険会社の補助制度

個人で加入する民間の医療保険や生命保険にも、人間ドック費用の割引サービスが用意されている商品があります。
できるだけ定期的に人間ドックを受けたいけれど、自営業の方など、大きな補助が受けられない方は、保険を選ぶ際に、割引サービスの有無をチェックするのも良いですね。ただし、あくまで特典の一つであるため、保障内容や保険料が希望に合っているかを優先して検討してください。

太陽生命のがん保険は生活習慣病にも備えられる!

人間ドックは生活習慣病やがんの早期発見に役立ちます。しかし、実際に病気が見つかってからあれこれと準備をするのは大変です。万が一の際に備えて人間ドックだけではなく、保険への加入などを検討してみるのもよいでしょう。たとえば、太陽生命ダイレクト 「スマ保険」「がん・重大疾病予防保険」はがんだけでなく、その他の病気にも備えられます。

商品のポイント

太陽生命ダイレクト 「スマ保険」「がん・重大疾病予防保険」の商品のポイントをみていきましょう。

初めてがんに罹患し、診断確定されたときまとまった一時金を受け取れる

初めてがんに罹患し、診断確定されたときまとまった一時金が受け取れます。がんの治療は高額になる傾向があるうえに、収入が減少する可能性も考えられます。そのため、一時金として受け取れることで安心して治療に備えられます。

がん以外の重大疾病も保障

太陽生命ダイレクト 「スマ保険」「がん・重大疾病予防保険」は、初めてがんに罹患し、診断確定されたとき、もしくは脳卒中や急性心筋梗塞で手術を受けた場合、高血圧性疾患などによる所定の重大疾病状態となった場合にまとまった一時金が受け取れます。

脳卒中や急性心筋梗塞は高血圧や高脂血症などの生活習慣病が関わっているとされています。そのため、自分の生活習慣が気になっているという方は、万が一の際に備えておくのがおすすめです。

先進医療保険を組み合わせて技術料をカバー

先進医療保険を組み合わせることで、先進医療を受けた際に発生する技術料もカバーできます。

先進医療は公的医療保険が適用されず、高額な自己負担が発生する可能性があります。たとえば固形がんの先進医療である重粒子線治療の1件あたりの技術料は約312万円にものぼります。[注9]
先進医療保険を組み合わせることで、一回の先進医療につき技術料が保障されるため、安心して治療を受けられます。

[注9]厚生労働省「令和2年6月30日時点における先進医療Aに係る費用」

簡単に保険料をチェック!

万が一の際に備えて保険の加入も検討したいという方は、毎月の保険料の支払いがいくらになるかをシミュレーションしてみましょう。

太陽生命ダイレクト 「スマ保険」は、性別、生年月日の2つの情報を入力するだけで簡単に保険料を試算することができます。スマホから簡単に試算できるため、気になった方はぜひ、チェックしてみて下さい。

まとめ

会社や自治体などで受ける法定健診は、基本的な項目の検査となります。より詳細な検査を受け、内にひそむ疾患リスクを早期発見・早期治療したいのなら、検査項目の多い人間ドックの受診がおすすめです。

若年層であっても、体調に不安がある方や、病気になると家族の生活に大きな影響を及ぼす可能性がある方は、早めに受診しておくと安心です。
人間ドックは18歳以上から受けられますので、年に1回を目安に受診することを心がけましょう。

人間ドックの費用相場は3万円〜7万円程度ですが、公的医療保険や自治体の補助・助成制度を活用すれば費用負担を抑えることが可能です。人間ドックを受診する際は利用できる制度があるか確認することをおすすめします。

また、上記のような体調に不安がある方や、病気になると家族の生活に大きな影響を及ぼす可能性がある方は、手頃な保険料から申し込みできる「スマ保険」の「がん・重大疾病重点プラン」 もぜひチェックしてみてください。

太陽生命ダイレクト 「スマ保険」「がん・重大疾病重点プラン」は、初めてがんに罹患し、診断確定されたとき、もしくは脳卒中や急性心筋梗塞で手術を受けた場合、高血圧性疾患などによる所定の重大疾病となった場合にまとまった一時金を受け取れます。そのため、がんはもちろん、生活習慣による病気にも備えたいという方におすすめです。

毎月の保険料はスマホからすぐに試算できるため、まずは自分の保険料がいくらになるかを確認してみましょう。

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