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先進医療とは?
種類と費用の目安、受けるときに気を付けたいポイントは?

病気の治療法にはさまざまな種類があり、そのなかに先進医療を用いた治療があります。
先進医療として厚生労働省に認められているものには、がんをはじめ、子宮腺筋症やアルツハイマー病の遺伝子診断など、さまざまな病気の治療に適応する技術があります。
将来病気になった際、先進医療を受ける可能性を考慮して、基本的な知識や費用の目安をチェックしておきましょう。

この記事では、先進医療の概要や主な種類、費用の目安、受けるときに気を付けたいポイントについて解説します。

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先進医療とは?

先進医療とは、厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた療養のうち、公的医療保険の対象になっていないものです。

日本の医療制度では、国民が安全かつ有用な治療を受けられるよう、一定の有効性と安全性が評価された治療法のみ、公的医療保険の対象となる仕組みになっています。

もちろん、医療は日々進歩していますので、公的医療保険に含める治療法も適宜見直しが必要となります。

このように、公的医療保険の対象にするかどうか評価している治療や療養、技術を「評価療養」といい、先進医療もこのうちのひとつに数えられます。

現時点では、公的医療保険の給付対象になるか否かは未定のままですが、一定の有用性や安全性は認められていますので、公的医療保険の給付対象となる保険診療と併用することが可能となっています。

ただ、先進医療には技術ごとに一定の施設基準が設定されており、基準を満たしたうえで届出を行った保険医療機関でなければ、先進医療を提供することはできません。

もともと、先進医療は最先端の技術を用いて行うものなので、それなりの設備や環境が必要です。そのため、先進医療を受けられる医療機関は少なく、費用も高額になりやすいのが実状です。

従来の治療方法と比べ、高度の技術を駆使した治療法はこれまで治療が難しいとされてきた病気への高い有用性が期待できます
治療の選択肢が増えれば、より効果的、かつ自分のニーズに合った治療法を選べる確率が高くなるでしょう

先進医療の種類は?受ける可能性は高いの?

先進医療のイメージ

先進医療は、厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いたものであり、かつ保険給付の対象とするか否かについて評価を行うことが必要とされた療養に限られます。

令和5年2月1日時点における先進医療は86種類で、第2項先進医療(先進医療A)と、第3項先進医療(先進医療B)の2つに大別されます[注1]

先進医療Aとは、先進医療技術とともに用いる医薬品や医療機器等について、薬機法上の承認・認証・適用があるものや、人体への影響が極めて小さいもののことです。

一方の先進医療Bは、薬機法上の承認等が得られていない医薬品や医療機器を用いた医療技術、もしくは薬機法上の承認等を得た医薬品・医療機器を用いていても、その実施にあたって重点的な環境や評価が必要とされるものを示しています。[注2]

先進医療Aは28種類、先進医療Bは58種類あり、前者はがんの治療や診断、子宮腺筋症の核出術、家族性アルツハイマー病の遺伝子診断等、後者は上皮性卵巣がんや早期乳がん、肺がんといった各種がんや心不全の治療などに用いられています。[注3]

[注1]厚生労働省「先進医療の概要について」
[注2]厚生労働省「先進医療 A 及び先進医療 B の分類に係る考え方について(案) 」
[注3]厚生労働省「先進医療の各技術の概要」

先進医療を受ける患者数は少ないが、治療は高額になりやすい

がんなどの重大疾病への治療効果が期待される先進医療ですが、前述のとおり、治療を受けられる医療機関が限られていることや、多額の費用がかかる技術もあるからか、患者数は多いわけではありません。

令和4年度(令和3年7月1日〜令和4年6月30日)の実績報告では、先進医療Aを受けた患者数は25,011人、先進医療Bを受けた患者数は1,545人に留まっています。[注4]

先進医療の実績報告

ただ、令和3年度は先進医療Aを受けた患者数が4,918人、先進医療Bを受けた患者数が925人だったため、前年度に比べると患者数は大幅に増加しています。[注5]

患者数が増えた理由として考えられるのが、先進医療Aの実施医療機関数が141施設から322施設に増加したことです。

一方で先進医療Bの実施医療機関数は211施設から179施設へと減少していますが、先進医療を受けられる医療機関の全体数は267施設から428施設と、約1.6倍の増加となっています。

次に、先進医療にかかる費用をみてみましょう。

令和4年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告をもとに、主な先進医療Aの技術について1件あたりの費用を計算すると、がんの治療に用いられる陽子線治療は約265万円、重粒子線治療は約316万円、高波切周除器を用いた子宮腺筋症核出術は約30万円と、技術によってもさまざまです。[注5]

先進医療技術の平均費用

[注4]厚生労働省「令和4年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」
[注5]厚生労働省 先進医療会議資料「令和4年6月30日時点における先進医療Aに係る費用」より当社作成

先進医療にかかる費用は全額自己負担

先進医療は、公的医療保険の対象に含めるかどうか検討中の技術ですので、国民健康保険や被用者保険などによる保障を受けることはできません。

なお、日本には、ひと月あたりの医療費が一定額に達した場合に超過分の給付を受けられる「高額療養費制度」がありますが、高額療養費制度によって払い戻される費用は公的医療保険の対象となる費用に限られます。先進医療によって発生した費用は払い戻しを受けられません。

つまり、加入している保険が公的医療保険のみの場合、先進医療にかかる費用は全額自己負担になってしまいます

高額になりがちな先進医療にかかる費用に備えるには、民間の医療保険やがん保険の「先進医療特約」がおすすめです。この特約が付いている場合、先進医療を受けた場合に、技術料相当額の給付を受けられるため安心です。ただし、契約時点ではなく、治療時点で先進医療と認められている技術が給付対象となることにはご注意ください。

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先進医療を受ける前に気を付けるポイント

先進医療にかかる費用は、民間の医療保険やがん保険でカバーできると説明しましたが、先進医療特約を利用する際はいくつか注意しなければならない点があります。

ここでは、先進医療を受けるにあたって気を付けるべきポイントを2つ紹介します。

1.責任開始日に注意

民間の医療保険やがん保険の中には、責任開始日を設けているものもあります。

責任開始日とは、保険会社が契約上の責任を開始する時期のことで、保険金や給付金の支払いが行われるのは責任開始日以降になります。

逆にいうと、責任開始日前にがんなどの病気にかかって先進医療を受けた場合は、先進医療特約による保障を受けることができません。

責任開始日は一般的に、保険の申込み・告知と診査・1回目の保険料の払い込みの3つが完了した日となりますが、がん保険に関してはこれら3つの条件を満たした後も、商品によって異なりますが、90日間ほどの待ち期間があるケースがあります

待ち期間中にがんを発症し、先進医療を受けた場合、保障の対象外となるので注意が必要です。

いつがんと診断されるかは誰にもわかりませんので、責任開始日のことを考慮すると、なるべく健康なうちに保険に加入しておくことをおすすめします。

2.先進医療特約の重複に注意

先進医療特約は、任意で医療保険やがん保険に付加することが可能ですが、同一の保険会社で適用される先進医療特約は被保険者1人につき1つのみとなります。

たとえば同じ保険会社で医療保険とがん保険に加入している場合、両方に先進医療特約をつけたとしても、一時金を重複して受け取ることはできません。

逆に、医療保険とがん保険を別々の会社で契約している場合でも、先進医療特約の給付金を重複して受け取れるか否かは保険会社によって異なります。

重複して受け取れない場合、両方に特約を付加していると保険料の無駄になってしまいますので、新たな医療保険・がん保険を検討する際は、すでに加入している保険の内容を確認してみましょう。

3.契約時に対象であっても給付が受けられないこともある

一般的には、契約時に認可されている先進医療ではなく、手術等療養を受けた時点で認められている先進医療の給付を受け取ることができます

契約時に対象であっても、その後先進医療から外れた場合は、給付を受け取れないため注意が必要です。

太陽生命のがん保険は先進医療も安心して受けられる!

先進医療とは、高度な医療技術を用いた治療やその他療養のうち、公的医療保険が適用されないが、一般の保険診療との併用が認められているものを指します。治療への高い有効性を期待できる一方で、先進医療にかかる費用は全額自己負担となるため、治療の選択肢を広げるためには、先進医療特約をつけた民間の医療保険・がん保険などの備えが大切です。

太陽生命ダイレクト スマ保険の「がん保険」は、がんと診断されたときにまとまった一時金が受け取れるほか、先進医療保険を組み合わせることで、先進医療を受けたとき、先進医療にかかる技術料を保障してもらえるため、多額の治療費がかかるがんにも安心して備えられるでしょう。

商品のポイント

太陽生命ダイレクト「スマ保険」のポイントは、以下のとおりです。

高額になりやすい先進医療費も保障で安心!

前述のとおり、先進医療費は高額になりやすく、陽子線治療の平均費用は約265万円、重粒子線治療は約316万円、高波切周除器を用いた子宮腺筋症核手術は約30万円です。[注5]

太陽生命ダイレクト「スマ保険」のがん保険に先進医療保険を付加した場合、高額になりやすい先進医療費をしっかりカバーできるので、がん治療の幅が広がります。

[注5]厚生労働省 先進医療会議資料「令和4年6月30日時点における先進医療Aに係る費用」より当社作成

生まれて初めてがんと診断されたらまとまった一時金が受け取れる!

「がん・重大疾病予防保険」は治療内容にかかわらず、生まれて初めてがんと診断されたらまとまった一時金を受け取ることができるので、高額になりがちながん治療にも手厚く備えることができます。

なお、年齢によって加入限度額が異なること、支払い対象外のがんがあることにご注意ください。

がん以外の重大疾病を保障!

がんだけでなく、脳卒中や急性心筋梗塞で手術を受けた場合や、高血圧性疾患による所定の重大疾病状態に該当してしまった場合などでもまとまった一時金を受け取ることができます。

生活習慣病は日本人にとっても身近な病気なので、まとめてしっかり保障されるのは大きなメリットでしょう。ただし、がん・重大疾病保険金の受取は、いずれか1回が限度になります。

性別と生年月日だけでカンタン見積り!

太陽生命ダイレクト スマ保険のホームページでは、性別と生年月日を入力するだけで、簡単に保険料を試算することができますので気になった方はぜひ、お気軽に保険料の試算をしてみてください。

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まとめ

先進医療にはさまざまな種類があり、がん治療に役立てられている治療も複数存在します。
ただ、先進医療は公的医療保険が適用されないため、治療費は全額自己負担となります。
もしものことがあったときに、希望する治療をきちんと受けられるよう、事前に準備をしておくことが大切です。

太陽生命ダイレクト スマ保険はがんを初めとする重大疾病や、先進医療の費用をカバーすることが可能です。
太陽生命ダイレクト スマ保険ホームページでは性別・生年月日を入力するだけで保険料の見積りを取ることができますので、もしもの場合に備えたい方は一度試算してみることをおすすめします。

※当コラムは2023年4月時点の情報をもとに作成しております。
当コラムに記載している公的制度に関する取扱いについては改正などで将来変更となることがあります。個別の取扱いについては、最寄りの市役所等または公的機関のホームページにてご確認願います。

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