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がん保険の診断給付金は必要?
選ぶ際のポイントとあわせて解説

がん保険の中には、がんと診断された時に一時金を受け取れる「がん診断給付金」付きのものがあります。
がんの治療費は高額になる傾向があるので、一時金を受け取れるのは大きなメリットですが、注意したいポイントもあります。

この記事では、がん診断給付金付きのがん保険の特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントなどを解説します。

がんに関する現状をおさらいしよう!

がん診断給付金付きのがん保険について考える前に、まずはがんに関する現状をおさらいしておきましょう。

国立がん研究センターが発表した「最新がん統計」によると、男性は、40代後半から急激に、女性は30代半ばから緩やかにがんの罹患率が上昇する傾向にあります。[注1]

男女・年齢階級別がん罹患率

がんの発生部位は人によって異なりますが、男性の場合、最多は前立腺がんで、次いで胃がん、大腸がん、肺がんが多くの割合を占めています。

一方、女性は乳がんの罹患率が最も高く、次いで大腸がん、肺がん、胃がんと続いています。

全体的ながんの罹患率は男性の方が高めですが、女性は、乳がんや子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなど、女性特有のがんにかかるリスクがあります。

がんは中高年世代がかかるものというイメージがありますが、実際は30〜40代で罹患率は上昇し、全身の至るところに発生するリスクがありますので、早い段階から備えておくことが大切です

[注1]国立がん研究センター「最新がん統計」

がん保険の保障内容はがん診断給付金以外に何がある?

がんによる入院や通院、手術のイメージ

がん保険と一口にいっても、その保障内容は商品やプランによって異なります。

がん診断給付金の特徴については後述しますので、ここではがん診断給付金以外の主な保障内容をご紹介します。

1.がん入院給付金

がん治療を目的として入院した場合、入院日数に応じて一定の給付金が支払われます。

1日につきいくら給付されるか(入院給付金日額)、最低何日からの入院に適用されるか(必要な入院日数)、最大何日まで保障されるか(支払日数の限度)は、商品やプランによって異なります。

がんは長期療養するものというイメージがありますが、近年は医療の進歩により、初回に1泊2日で入院して、あとは通院しながら抗がん剤治療を受けるといった治療スタイルも増えてきています

そのため、がん入院給付金も支払日数の限度を少なくする一方、日帰り入院から保障する短期治療に特化したタイプが主流となっています

2.がん通院給付金

がん治療を目的として通院した場合、通院した日数に応じて一定の給付金が支払われます。

前述の通り、最近のがん治療の傾向は、入院よりも通院中心であるため、通院給付金付きのがん保険へのニーズも高まっています

3.がん手術給付金

所定のがん手術を受けた際、給付金が支払われます。

給付額は「がん入院給付金日額の10倍」など、がん入院給付金日額に一定の倍率をかけて算出するパターンが一般的です。

なお、給付倍率は手術の種類によって異なります。

がんの手術には入院をともないますが、がん入院給付金とがん手術給付金はそれぞれ別々に支払われます

4.抗がん剤治療給付金

がん治療を目的として所定の抗がん剤治療を受けた際、入院・通院を問わず給付金が支払われます

抗がん剤治療は長期にわたる場合もありますが、支払い日数の限度が定められているケースが多いです。

特約として付加する商品もあれば、基本保障に組み込まれている商品もあるため、事前に保障内容を確認する必要があります。

5.がん先進医療給付金

がん治療を目的として先進医療を受けた際、一定の給付金が支払われます。

先進医療は公的医療保険の適用対象外となるため、1回の療養につき高額な医療費が発生しますが、がん先進医療特約を付加したがん保険に加入していれば、その分の医療費をカバーできます。

公的医療保険が適用されないこともあり、給付金も高額に設定されており、1,000万円〜2,000万円を上限に、実費で保障される商品が主流となっています。

以上、主ながん保険の給付金を5種類ご紹介しましたが、いずれの場合も、がん治療を目的とした何らかの処置に対して給付金を支払うという点で共通しています。

がん診断給付金は、がんと診断された時点で保障が発生しますので、これらの入院や通院、治療を受けた場合に給付金を支払うタイプとは、性格が異なります。

がん保険のがん診断給付金の特徴とメリット・デメリット

がん保険のがん診断給付金のメリット・デメリットのイメージ

がん保険のがん診断給付金の特徴をもとに、加入した場合のメリット・デメリットをまとめました。

メリット1.給付条件がわかりやすい

がん診断給付金以外の保障は、入院日数や通院日数、治療・手術の種類に応じて給付金の有無や給付金額が異なるため、いつ・どんな場合に・いくらの給付金がもらえるのか、明確ではありません。

しかし、がん診断給付金の場合、その後に受ける治療や手術の内容などにかかわらずもらえる給付金が決まっているため、初めてがん保険に加入する方でもわかりやすい仕組みになっています。

メリット2.入院や通院日数にかかわらず、まとまったお金を受け取れる

がん入院給付金やがん通院給付金の場合、実際に入院・通院した日数に応じて給付金が支払われるため、日数が少なければ、給付金も少なくなります。

一方、がん診断給付金はがんと診断されただけでまとまったお金を受け取れるため、診断後の治療への不安を大きく減らせるでしょう

使い道の制限もないため、治療費の支払いに充てたり、休職中に減少する収入を補填したりするなど、さまざまな用途に活用できます。

メリット3.税金が課せられない

まとまった給付金が支払われると、「高い税金を支払う必要があるのでは…」と心配する方もいるのではないでしょうか。

しかし、ケガや病気の保障として受け取る給付金は、金額にかかわらず非課税となりますので、がん診断給付金を受け取ったからといって、給付金に対し、課税されることはありません。[注2]

給付されたぶんは全額自分や家族のために使えますので、心置きなく給付金を受け取れます。

[注2]公益財団法人 生命保険文化センター「税金に関するQ&A」

デメリット1.商品によっては一部がんで保障を受けられない場合がある

一部のがん診断給付金付きがん保険では、がん細胞が上皮の内側に留まっている「上皮内がん」など、初期のがんの場合は保障の対象外となっている場合があります。

デメリット2.商品によっては「がんの治療を開始したとき」「がんで入院したとき」など受け取り条件があるものもある

原則、診断給付金はがんと診断されるだけで受け取れますが、商品によっては、治療を開始したり、入院したりしていないと受け取れないものもあるため注意が必要です。

デメリット3.診断給付金を受け取る回数が限られていることがある

がん保険の商品によっては、保障期間中の「1回のみ」「2回まで」、また「2年に1回」など、がん診断給付金を受け取れる回数や頻度に制限が設けられていることがあります。

がん診断給付金付きのがん保険の選び方は?

がん診断給付金付きのがん保険を選ぶときは、現在考えられるリスクに対して十分ながん診断給付金が支給されるかどうかを基準に考えることが大切です。

たとえば、住宅ローンを組んでいたり子どもがいる場合は、受け取れるがん診断給付金で、高額な治療に備えるだけでなく、治療で働けない間の住宅ローンや教育費を、ある程度カバーしておきたいものです。

がん入院給付金タイプで実費をまかなう方法もありますが、入院が短期化している昨今では、入院日数に応じて保障を受けるよりも、診断時点でまとまった給付金を受け取った方がその後の治療等のことを考えると安心です。

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上皮内がんも保障対象となりますので、将来のがんリスクに備えたい人は、ぜひご検討ください。

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