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基礎知識

学資保険とは?
概要やメリット・デメリットについてわかりやすく解説

学資保険とは、子どもの教育資金を計画的に貯められる保険商品です。それ以外にも 、万一のときの保障を受けられる、税制優遇が適用されるなどのメリットがあります。
将来の子どもの教育資金を準備するために、学資保険への加入を検討されている方は多いでしょう。ただ、学資保険とはどのような保険なのか、どんな人が加入を検討すべきなのか、きちんと理解できていない方も少なくありません。

まずは学資保険とはどのような保険かその概要やメリット、デメリットをよく理解しましょう。

この記事では、学資保険とはなにかの基礎知識や、加入することのメリット・デメリット、どんな人が加入を検討すべきなのかについて解説します。

学資保険とは?

学資保険とは、将来かかる子どもの教育資金に備えることを目的とした保険です。

保険種別としては生命保険に分類され、「貯蓄型」と「保障型」の2タイプに区分されます。
「貯蓄型」とは、将来必要になる資金を貯めることに特化した保険です。そのため、払込免除の特約以外の保障は基本的に付いていません。
一方の「保障型」は、さまざまな保障がついている保険のことです。幅広い保障を確保できる代わりに、返戻率は低くなる傾向にあります。
学資保険へのニーズに合わせて、貯蓄型と保障型のどちらを選ぶか、しっかり考えることが大切です。

保障内容

学資保険に加入すると、満期保険金や祝金を受け取ることができます。
満期保険金とは、保険期間が満期を迎えた時に給付される保険金のことです。
一方の祝金は、入学や進学時など、一定のタイミングで受け取れる保険金のことです。
満期保険金や祝金以外にも、保険商品によってさまざまな特約を付加することができます。
たとえば病気やケガをしたときに保障を受けられる医療保障や、保護者(親)に万一のことがあった場合に年金を受け取れる育英年金などがあります。

子どもの教育資金はいくらかかる?

子どもの教育資金は進路や入学した学校によって異なりますが、文部科学省が発表している統計では、幼稚園〜高校までの15年間、すべて公立に通学した場合とすべて私立に通学した場合の教育資金総額は以下のとおりになっています。[注1]

公立 約574万円
私立 約1,838万円

さらに大学まで進学した場合の教育資金の、国立・公立・私立ごとの平均額は以下のとおりです。[注2]

国立大学 入学料28万2,000円+授業料53万5,800円×4年=242万5,200円
公立大学(平均) 入学料39万1,305円+授業料53万6,363円×4年=253万6,757円
私立大学(平均) 入学料24万5,951円+授業料93万943円×4年=396万9,723円

幼稚園〜高校まで公立、大学は国立大学に進学した場合でも、子ども1人につき約817万円もの教育資金がかかる計算になります。

一方、幼稚園〜高校まで私立、大学も私立大学に進学した場合の子ども1人あたりの教育資金は約2,235万円にも上ります。

これらの教育資金は一度にかかるわけではありませんが、進学や進級など節目のタイミングでまとまった金額が必要になりますので、家計の大きな負担になることが想定されます。

[注1]文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」
[注2]文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」

学資保険のメリット・デメリット

学資保険は、毎月一定額の保険料を積み立てることで将来の教育資金に備える保険です。
満期や受け取りタイミングを迎えると、満期保険金や祝金が給付され、教育資金に充てることができます。
また、親など契約者に万一のことがあった場合は、その後の保険料支払いが免除となり、予定通りの時期に祝金や満期保険金を受け取ることができるのも特徴の一つです。

以上の特徴を踏まえ、学資保険のメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

学資保険に加入するメリットは大きく分けて4つあります。

計画的に教育資金を準備できる

必要な時期に合わせて多額の教育資金を準備するには、長い期間をかけてコツコツと貯蓄していく必要があります。
学資保険は毎月一定額を積み立てる方式になっているので、必要な教育資金を計画的に貯めていくことができます。

保険料は口座から自動で引き落とされるので「貯蓄が苦手」という方でもしっかり教育資金を作っていける点がメリットです。

親に万一のことがあっても保障が継続される

契約者が死亡または高度障害状態になった場合、教育資金を準備できなくなる可能性があります。

学資保険は、親などの契約者に万一のことがあった場合でも、保障はそのまま継続されます。
また、契約者に万一のことがあった場合、月々の保険料の支払い義務がなくなります(※)
もし親が亡くなったり、高度障害状態になって働けなくなった場合でも、子どもの教育や成長をサポートできます。

(※)保険料払込免除特約付加の場合

一方で、教育資金を準備する目的で契約されることの多い終身保険では、親に万一のことがあった場合、すぐに保険金が支払われるため、子どもの進学時まで取っておくことができず、生活費として使ってしまうかもしれません。その点、学資保険では、契約時に決めたタイミングまで保険金を手にしなくて済むため、しっかりと教育資金を準備できるのが大きなメリットです。

受け取るタイミングを設定できる

学資保険は満期保険金の受け取りタイミングを一定の範囲内で任意で設定できます。
たとえば、高校や大学の入学時など、特にお金がかかりそうなタイミングで受け取るようにすれば、家計からの支出を軽減することが可能です。また、商品にもよりますが、幼稚園、小学校、中学校入学時にも祝金を受け取れるプランなどもありさまざまです。

このように必要なタイミングでお金を確保できるところが、学資保険の魅力です。

税制優遇がある

学資保険の保険料は、年末調整や確定申告における生命保険料控除の対象になります。
生命保険料控除とは、支払った保険料に応じて、一定額を所得から差し引くことができる制度です。

所得税はその年の所得をもとにして計算するので、生命保険料控除の適用で所得が減れば、所得税の節税および翌年の住民税の節税につながります。

学資保険の場合、支払った保険料に応じて最高4万円の控除を受けることができます。[注3]
※税務に関する記載は2023年8月現在の税制にもとづくものであり、税務の取扱等は今後変わる可能性があります。個別の取扱等については、所轄の国税局・税務署等にご確認ください。

[注3]国税庁「生命保険料控除」

デメリット

学資保険はさまざまなメリットがある一方で、途中で解約した場合に元本割れを起こす可能性があります。
元本割れとは、支払った保険料の合計金額よりも、受け取れる金額が少なくなってしまうことです。
そもそも学資保険は一定額を毎月コツコツ積み立てていくことで将来の学費に備える保険ですので、中途解約すると積み立ての利点がなくなってしまいます。

特に、契約してから数年で解約すると、元本割れのリスクが高くなります。
学資保険に加入する際は、当初設定した保険料払込期間中、保険料を払い続けることができるかどうか、慎重に検討することが大切です。

また、保険商品によっては解約せずに満期を迎えても、支払い保険料の合計金額よりも受け取れる満期保険金や祝金の合計金額の方が少ないケースもあります。契約する際、きちんと計算して比べることが大切です。

どんな人が学資保険を検討すべき?

ここまで説明してきた学資保険の基本やメリット・デメリットを踏まえ、学資保険とはどのような人が検討すべきなのでしょうか。
学資保険への加入を検討すべき人の特徴を4つ紹介します。

子どもの教育資金の負担が大きくなる方

子どもを大学まで進学させたいと考える方は、多額の教育資金が必要になります。
大きな金額を短期間で用意するのは難しいので、学資保険に加入して計画的に資金を貯めるのがおすすめです。

計画的に貯蓄するのが苦手な方

学資保険とは保険料が口座から自動引き落としされる仕組みになっています。
貯蓄が得意でない方は積み立てを忘れてしまったり、ほかのことにお金を使ってしまったりする可能性も考えられるでしょう。

そういった計画的に貯蓄するのが苦手な方でも、学資保険なら自動的に教育資金を積み立てていくことができます。

自分に万一のことがあった場合に不安を感じている方

ご自身が家計を支える大黒柱で、万一のことがあった場合に収入が大幅に減少してしまう場合は、もしものときの保障がついてくる学資保険への加入がおすすめです。

万一のことがあっても学資保険の保障は継続され、保険料の払込は免除になるため、家計に負担をかけずに教育資金を準備できます。

教育資金が必要になるまである程度期間に余裕がある方

学資保険は加入してから満期までの時間が長いほど、貯蓄効果が高くなります。加入できるのは、たとえば6歳までなど商品によって上限年齢が決まっていますが、産まれてすぐ加入するのが最もおすすめです。

子どもが成長してから加入すると、0歳の時に入るよりも、支払保険料の合計金額に対して受け取れる金額の割合(返戻率)は下がるため、場合によっては元本割れすることもあります。教育資金の準備が必要になるタイミングまであまり余裕がないという方は、学資保険への加入は考え直したほうが良いかもしれません。

太陽生命の学資保険を検討してみよう

太陽生命ダイレクト「スマ保険」のわくわくポッケは、教育資金などを手厚く計画的に準備することができます。また、学資金は10月に受け取れるため、推薦入学にも対応することができる商品になっています。

まとめ

学資保険は、将来必要になる子どもの教育資金を、保障を得ながら計画的に貯めることができる保険商品です。
満期を迎えた時は満期保険金を、進学や入学のタイミングでは祝金をそれぞれ受け取れるので、子どもに必要な教育資金を準備できます。

また、保険料は口座から自動引き落としされるので、毎月一定額を着実に積み立てることができるほか、親などの契約者が死亡・高度障害状態になっても保障が続くなど、複数のメリットがあります。

ただ、保険商品によっては、支払保険料の合計金額より受け取れる満期保険金等の合計金額の方が少ない場合もあります。また、中途解約すると元本割れを起こすリスクがありますので、学資保険を検討する際は、支払った保険料の合計金額に対して、受け取れる金額がいくらになるか計算することと、保険料払込期間中、保険料を支払い続けられるかどうかをよく考えることが大切です。

太陽生命ダイレクト「スマ保険」のわくわくポッケは、教育資金などを手厚く計画的に準備することができます。
現在の貯蓄だけで子どもの教育資金をまかなえるか不安な方や、ご自身に万一のことがあっても子どもの教育資金を確保したい方は、ぜひご検討ください。
※当コラムでは商品の概要を説明しています。詳細につきましてはこちらをご確認ください。

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