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これって妊娠?病院へはいつ行くべき?タイミングや準備するものについて解説

生理が1週間以上遅れている、あるいは次の項目で紹介している体調の変化を感じている場合は、妊娠している可能性があります。

妊娠したら産婦人科にかかる必要がありますが、早すぎても遅すぎても良くありませんので、いつ病院を受診するべきか適切なタイミングを知っておきましょう。

この記事では、妊娠の可能性を感じたときにやるべきこと、いつ病院を受診すればいいのか、初診時の持ち物や確認事項について解説します。

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妊娠したかもと思ったらまずやること

妊娠検査薬のイメージ

妊娠したときの症状には個人差がありますが、以下のような変化が見られる場合は妊娠している可能性があります。

●生理がこない
●微熱が続く
●胸が張る、痛む
●食欲がない
●吐き気を感じる
●眠気・倦怠感がある
●腹部に軽い痛みがある

生理不順については、ストレスや無理なダイエットなど生活習慣に起因していることもあるので、少々遅れた程度では妊娠かどうかを判断することはできません。

ただ、健常な生理周期だったにもかかわらず、生理が1週間以上遅れていたり、微熱や胸の張り、食欲不振などの不調が長引いたりする場合は、妊娠している可能性を考慮しましょう

妊娠検査薬の使用

妊娠したかもしれないと思ったら、病院を受診する前に、まず市販の妊娠検査薬を使用してみましょう。
妊娠検査薬とは、受精卵の着床によって形成された胎盤の中で作られるhCGホルモン(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)の有無を測定する検査薬のことです。

hCGホルモンは生理予定日にあたる妊娠4週より血中や尿中から検出されますが、出方には個人差があるため、人によっては妊娠していても陽性反応が出ないことがあります。
そのため、多くの妊娠検査薬では、生理予定日の1週間後から使用することを推奨しています

これより早く検査をしてしまうと、正確な結果が出ない可能性があるので注意が必要です。

一方で、妊娠していないにもかかわらず、陽性反応が出るケースもあります。

日本国内で販売されている妊娠検査薬は精度が高いので、陽性反応が出れば高い確率で妊娠していると考えられますが、不妊治療にともなうホルモン剤などの影響を受けることもあります。

場合によっては、子宮外妊娠などの異常妊娠を示していることもありますので、妊娠検査薬で陽性反応が出たら、必ず産婦人科を受診しましょう。

基礎体温の確認

基礎体温を習慣的に記録している場合、体温の変化で妊娠の可能性を確認することができます。
妊娠すると、通常なら12〜14日で終わる高温期が、16日以上続き、その後の生理もこなくなります[注1]

高温期が続く場合も、病院に行く前に市販の妊娠検査薬を使用し、妊娠の可能性をチェックしてみましょう。

[注1]ヘルスケアラボ「基礎体温」

妊娠の可能性が出たら病院へはいつ行くべき?

妊娠の可能性がある女性が産婦人科を受診するイメージ

国内で販売されている妊娠検査薬は高精度と説明しましたが、たとえ妊娠検査薬で陽性反応が出たとしても、その時点ではまだ妊娠が確定したわけではありません。

正式に妊娠が確定するのは、産婦人科で検査をし、胎嚢(たいのう)の中にいる赤ちゃんの心拍が確認できたときです。

妊娠検査薬はあくまで病院に行く必要性を確認するために使用するものなので、陽性反応が出たら速やかに産婦人科を受診しましょう。

妊娠発覚後の可能性がわかったら、病院へ行くタイミングはいつ

妊娠の可能性がある場合、いつ病院に行くべきか悩む方も多いでしょう。
病院へ行く最適なタイミングはいつかというと、最後の生理の初日から数えて5週後半〜6週前半を目安にするのが一般的です。[注2]
この頃になると、赤ちゃんの心拍を確認できるようになり、正式に妊娠したと診断されるためです。

妊娠週数の数え方は、最終月経の開始日を0日目、開始日を含む週を0週とします[注3]

たとえば最終月経の開始日が5月1日だった場合、病院を受診するのは6月9日〜14日くらいが目安となります。

妊娠後にいつ病院へ行けばいいのか迷った場合は、上記の期間を参考にしましょう。

[注2]公益社団法人 日本産婦人科医会「11.それは正常所見です!(初期)」
[注3]厚生労働省「働く女性の母性健康管理のために」p2

早すぎても遅すぎてもよくない

妊娠の可能性を確認した後に病院へ行く適切なタイミングの目安があるのは、胎嚢と赤ちゃんの心拍を確認するためです。
最終月経の開始日から数えて5週後半〜6週前半よりも早く病院を受診しても、胎嚢と赤ちゃんの心拍を確認できないため、後日また受診することになります。

一方、受診が遅すぎると、子宮外妊娠などの異常妊娠に気付くのが遅くなり、母胎と胎児を危険にさらしてしまうリスクが高くなります。

妊娠検査のための受診は、早すぎても遅すぎても良くないと心得て、適切なタイミングで病院にかかるようにしましょう。

病院へ行く前に初診時の持ち物や確認事項を知っておこう!

妊娠検査薬で陽性が出て、かつ最終月経の開始日の5週後半〜6週前半になったら、産婦人科を受診します。
妊娠検査だけであれば婦人科でも受けられますが、出産の設備が整っているのは産婦人科ですので、最初から産婦人科を受診した方がよいでしょう。

なお、妊娠中は複数回にわたって妊婦健診を受けることになるので、できるだけ通いやすい場所にある病院を選ぶのがおすすめです。

妊娠検査のために初めて産婦人科を訪れるときは、あらかじめ持ち物や確認事項、検査に適した服装をチェックしておきましょう。

持ち物

妊娠検査の初診時に持っていくものは以下の通りです。

●健康保険証
●お薬手帳
●基礎体温表
●生理用ナプキン

妊娠検査は基本的に健康保険が適用されないため、初診料と検査費用は全額自己負担となります。

ただし、妊娠検査の結果、子宮外妊娠などの異常が発覚した場合や、他の婦人科系の疾患によって産婦人科で治療を受けていた場合などは、健康保険が適用されることもありますので、初診時には必ず健康保険証を持参するようにしましょう。

お薬手帳は初診で投薬が必要になった場合や、現在服用している薬がある場合などに使用します。

基礎体温表は必須ではありませんが、持参すると普段の生理周期や体の変化を調べる材料になります。日常的に計測している方は持参すると良いでしょう。

生理用ナプキンは、内診で出血した場合に役立つので、1つバッグに入れておくと安心です。

事前に確認しておくこと

病院に行く前に、事前に確認しておきたいことは3つあります。

●最終月経開始日
●現在の体調
●アレルギーや既往歴

最終月経開始日は、現在妊娠何週にあたるのか、正常妊娠であるかどうかなどを把握するために必要な情報です。
また、現在の体調やアレルギー・既往歴の有無は、出産時のリスクや治療薬の必要性などを確認する際に参考となる情報です。

場合によっては服薬治療を開始する可能性もありますので、メモなどに書き留めて初診時にきちんと伝えるようにしましょう。

検査時におすすめの服装

妊娠検査では内診があるので、簡単に着脱しやすい服装を心がけましょう。

スカートなら下着だけ脱げば良いので、手早く受診することが可能です。
体にぴったりフィットする服や、オーバーオールのように上下がつながっている服は、着替えに時間がかかるので避けた方が無難です。

まとめ

生理が遅れているときや、微熱や胸の張り、食欲不振など体調に変化を感じたときは、妊娠している可能性があります。

生理予定日の1週間後から市販の妊娠検査薬が使えるようになりますので、心当たりのある方は自宅で検査してみましょう。

陽性反応が出て、妊娠の可能性がある場合はいつ病院に行けばいいか迷ってしまうかもしれません。
産婦人科を受診する適切なタイミングの目安は、最終月経の開始日から数えて5週後半〜6週前半です。

初診では普段の月経の状態や現在の健康状態、アレルギーや既往歴の有無などを尋ねられますので、スムーズに答えられるよう、必要な情報はあらかじめ書き留めておくことをおすすめします。

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