基礎知識
子どもにも保険は必要?
年齢や目的に応じて加入を検討しよう!
この記事では子どもに保険が必要か考えるために、子どもを対象として加入できる保険の加入目的や加入を検討するタイミングについて解説します。
子どもの保険に加入する目的
子どもを被保険者にして保険に加入する目的は、保険の種類によって異なります。
子どもの保険への加入目的
子どもの保険に加入する目的は、保険の種類によって異なります。子どもの保険は保障(補償)型と貯蓄型の2つに大別でき、それぞれの加入目的は以下の内容が考えられます。
保険の種類 | 目的 | 保険商品の例 |
---|---|---|
保障(補償)型 |
|
|
貯蓄型 |
|
|
※あくまで一例になります。実際には各保険会社の取り扱い商品によって異なります。
保障(補償)型の医療保険や傷害保険の場合、子どもが病気やケガをした際にかかる医療費について、公的医療保険ではカバーしきれない費用などに備えられることに加えて、子どもが病気を患ってしまうことにより保険に加入しづらくなる前に加入できるというメリットがあります。また、子どもが友達にケガをさせてしまったり、何か物を壊したりして損害賠償が発生した際には、個人賠償責任保険で備えることが可能です。
貯蓄型の学資保険などの場合、将来かかる教育費の一部について、保険料を積み立てていくことで着実に準備できるメリットがあります。
医療保障は公的制度で補えない部分を保険でサポートできる
子どもにかかる医療費には、公的医療保険や医療費助成制度といった公的な助成制度があり、費用負担が抑えられます。
6歳未満の場合は医療費の自己負担割合は2割です。
また、医療費の助成は、市区町村によって対象年齢と世帯の所得制限、自己負担額が異なりますが、多くの市区町村が中学校卒業の15歳年度末もしくは高校卒業の18歳年度末までの子どもを対象にしています。
他にも、市区町村のなかにはひとり親家庭を対象とした医療費助成制度を設けているところもあります。
このように、子どもにかかる医療費について一定金額までは助成が受けられるようになっていますが、公的制度でカバーしきれない部分もあります。たとえば、入院時に個室(1人〜4人室など)を選んだときの差額ベッド代や食事代は、助成を受けられません。
厚生労働省「主な選定療養に係る報告状況」によれば令和元年7月1日時点の1日あたりの差額ベッド代の平均は次のとおりです。[注1]
● 1人室:8,018円
● 2人室:3,044円
● 3人室:2,812円
● 4人室:2,562円
0歳〜14歳までの入院日数平均は8.9日とされているため、1人室の場合、約7万円の差額ベッド代がかかる可能性があります。[注2]このような費用を補うために活用できるのが医療保険や傷害保険です。
公的医療保険の対象外となる治療をした時は公的な助成の対象外となり、費用の負担増が考えられます。
また、小さい子どもが入院するときなどは医療費だけではなく、親が付き添う必要が生じ、仕事を休んだり、きょうだいの面倒を見るシッターを頼んだりするなどの費用がかかる可能性があります。医療費を保険で備えることができれば家計への負担を抑えることができます。
[注1]厚生労働省「主な選定療養に係る報告状況」 令和元年7月1日時点
[注2]公益財団法人 生命保険文化センター「入院した場合、入院日数は何日くらい?」
子どもが加入できる保険の種類

子どもを被保険者として加入できる主な保険は次のとおりです。
タイプ | 目的 | |
---|---|---|
医療保険 | 保障型 | 子どもが病気やケガをしてかかる医療費等に備えるため |
傷害保険 | 補償型 | 子どもが事故にあったり、ケガをしたりしてかかる医療費に備えるため |
学資保険 | 貯蓄型 | 子どもにかかる教育費等に備えるため |
個人賠償責任保険 | 補償型 | 他人を傷つけたり、相手の物を壊したりしたときの損害賠償費用に備えるため |
※あくまで一例になります。実際には各保険会社の取り扱い商品によって異なります。
学資保険
文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」によれば、幼稚園から高校までの進路別年間費用は次のとおりです。[注3]
幼稚園 | 小学校 | 中学校 | 高校 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
公立 | 私立 | 公立 | 私立 | 公立 | 私立 | 公立 | 私立 |
22万3,647円 | 52万7,916円 | 32万1,281円 | 159万8,691円 | 48万8,397円 | 140万6,433円 | 45万7,380円 | 96万9,911円 |
幼稚園から高校まで私立に通った場合、合計で1,829万8,324円もの費用が発生する計算となります。さらに大学まで進学するとなると大学費用もかかります。また、大学も国立・公立・私立によって、費用の目安は変わります。[注4]
国立大学 | 公立大学 | 私立大学 | |||
---|---|---|---|---|---|
年間授業料 | 入学料 | 年間授業料 | 入学料 | 年間授業料 | 入学料 |
53万5,800円 | 28万2,000円 | 53万6,363円 | 39万1,305円 | 93万943円 | 24万5,951円 |
このように大学を卒業するまでかかり続ける教育費に備えて加入する保険が、学資保険です。子どもの入学や進学に応じて進学祝い金や満期保険金が受け取れます。
原則として親が契約者となり、保険料を毎月払い込んでいくと、子どもの入学や進学にあわせて進学祝い金や満期保険金が受け取れます。契約者である親に万が一のことがあった場合、一般的な学資保険では、以後の保険料の払い込みが免除されますが、予定されている時期に進学祝い金や満期保険金を受け取ることができるのが、学資保険の大きな特徴です。
[注3]文部科学省「結果の概要-平成30年度子供の学習費調査(2.調査結果の概要)」
[注4]文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」
医療保険
医療保険は、子どもが病気やケガで入院した際や手術を受けた際に給付を受けられますので、前述した公的医療保険や医療費助成制度でカバーしきれない費用に備えられます。
また、子どもの頃に入ることで、月々の保険料負担を抑えることができることもメリットです。
傷害保険
傷害保険は、子どもが万が一の事故にあってしまった際や、ケガを負ってしまった際に補償される保険です。部活動や登下校といった学校の管理下でのケガにも対応しており、学校によっては共済やスポーツ保険などが用意されていることもあります。医療保険でもケガにかかる医療費に対して保障を受けられますが、一般的には入院することが給付の条件となります。一方、傷害保険であればケガによる入院はもちろん、通院のみであっても給付が受けられます。
個人賠償責任保険
個人賠償責任保険は、子どもが他人をケガさせてしまった、物を壊してしまったなどで損害賠償金などを負担した場合の損害を補償する保険です。
例えば、自転車を運転していて人にぶつかってしまい、ケガをさせてしまった場合に個人賠償責任保険に加入していることで、負担した損害賠償金等の損害が補償されます。実際、子どもが自転車事故を起こしてしまう割合は多く、2017年に自転車運転で事故を起こした人のうち約4割が未成年者となっています。[注5]
[注5]国土交通省「自転車事故の損害賠償に係る現状について」 自転車運転者(第1当事者)の年齢層別交通事故件数(平成29年)
加入検討するタイミングはいつ?

学資保険や医療保険など、子どもを被保険者として加入できる保険はさまざまあり、保険に加入するタイミングも人それぞれですが、以下のような時期に検討してみてはいかがでしょう。
保険 | 検討時期 |
---|---|
学資保険 | 生まれてすぐ |
医療保険 |
生まれてすぐ または、医療費助成が小さくなる時期 |
傷害保険 | 子どもが活発に動き回る前 |
個人賠償責任保険 | 子どもが活発に動き回る前 |
学資保険や医療保険は生まれてすぐ加入を検討するのがおすすめですが、医療保険は、お住まいの地域によっては、医療費助成の自己負担が生じる時期も加入を検討するタイミングとなるでしょう。また、傷害保険や個人賠償責任保険は、外で活発に遊ぶようになる前に加入すれば、もしもの事故に備えられます。
ここで挙げた加入検討のタイミングはあくまで目安です。子どもを被保険者とする保険は、状況に応じて自分の家庭に必要なものを選び、必要なタイミングで加入しましょう。
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まとめ
子どもの保険は、公的医療制度を把握したうえで、補いきれない箇所をカバーできる保険を選びましょう。また、学資保険、医療保険など、保険の目的も理解しておくことが大切です。
子どもは成長するにつれ行動範囲も広くなり、活発になります。そのため、傷害保険、個人賠償責任保険など、子どもの成長に合わせた保険も検討することをおすすめします。
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