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妊娠初期の特徴・症状と気を付けるポイント

妊娠1〜4カ月の時期は、「妊娠初期」と呼ばれています。それ以降は、妊娠5〜7カ月にあたる「妊娠中期」、妊娠8〜10カ月にあたる「妊娠後期」と呼ばれ、それぞれ胎児やママの状態が異なります。
妊娠初期の症状は、だいたい妊娠3〜5週あたりで現れ始めますので、初めて妊娠・出産される方は、どんな変化が起こるのか、何に気を付ければいいのかわからず不安ですよね。

この記事では、妊娠初期に現れる症状や、妊娠初期に気を付けたいことを解説します。

妊娠初期の症状にはどんなものがある?

妊娠初期に現れる症状には個人差がありますが、代表的なものとして以下の7つが挙げられます。

妊娠初期に現れる症状

基礎体温の変化と生理の遅れは、妊娠した女性の誰にでも起こり得る症状ですが、その他の初期症状に関しては個人差があります。

なお、人によっては出血や下腹部の痛みが症状として出る場合があります。この場合、お腹の赤ちゃんへの影響もあるので、なるべく早めに病院を受診しましょう。

[注1] 松戸市 子育て情報サイト 「まつどDE子育て」

妊娠初期に気を付けること〜やった方が良い3つのこと〜

妊娠初期やった方が良いこと

妊娠初期は、赤ちゃんの中枢神経や心臓といった重要な器官が形成されるとても大切な時期です。

赤ちゃんがお腹の中で健やかに成長できるよう、妊娠初期に実践した方が良いことを3つご紹介します。

1. 葉酸の摂取

妊娠すると、体内を循環する血液の量が徐々に増加していきます。
ビタミンB群の一種である葉酸は、ビタミンB12と共に赤血球を作る「造血のビタミン」とされており、妊娠中は特に意識的に摂取するのが望ましいとされています。

また、葉酸を摂取すると神経管閉鎖障害の発症リスクが低減されることが疫学研究で明らかになっており、母胎の貧血対策だけでなく、胎児の健やかな成長にも役立ちます。

厚生労働省では妊娠中の女性に対し、日頃の食事からの摂取に加えて、栄養補助食品から1日あたり0.4mg葉酸を摂取することを推奨しています(ただし、1mgを超えないこと)ので、日々の食生活のなかで、葉酸を含む緑黄色野菜や豆類、果物類を積極的に摂取しましょう。

葉酸が豊富に含まれている食材は以下の通りです。

葉酸が豊富に含まれている食材

なお、葉酸は体内での蓄積性が低い栄養素なので、毎日摂取するのがおすすめです。

[注2] 厚生労働省「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」

2. 体を温める

妊娠中はホルモンバランスが大きく変化することで、ストレスを感じやすくなってしまいます。
過度なストレスは自律神経に影響を及ぼし、自律神経失調症につながりかねません。

自律神経は体温を調節する役割も担っているため、妊娠中は季節を問わず、体が冷えやすい傾向にあります。

体が冷えると血流が悪くなり、つわりやむくみ、倦怠感を感じやすくなるほか、子宮の血管が収縮して、お腹の張りを誘発する原因になるといわれています

妊娠後期になってお腹が大きくなると、血管が圧迫されてますます冷えがひどくなるおそれがありますので、妊娠初期のうちから体をあたためる習慣をつけておきましょう。

具体的な対策としては、湯船につかる・3つの首(首・手首・足首)を衣類やカイロであたためる・温かい食事を摂るなどの方法が挙げられます。

3. 適度な運動をする

妊婦健診で特に異常を指摘されていないのなら、適度に体を動かし、血流の低下を予防しましょう。
妊娠初期はデリケートな時期ですので、無理な運動はせず、散歩やウォーキング、ストレッチなどに留めておくのが無難です。

運動中にお腹の張りを感じたら、無理に体を動かすのはやめて、しばらく安静に過ごすことが大切です。

妊娠初期に気を付けること〜避けたほうが良い4つのこと〜

妊娠初期避けた方が良いこと

妊娠初期にやった方が良いことがある一方、妊娠中には避けたほうが良いこともいくつかあります。

母体だけでなく、お腹の赤ちゃんにも悪影響を与えるおそれがありますので、以下のような行動はなるべく慎むようにしましょう。

1. 飲酒

妊娠中にお酒を飲むと、消化管から吸収されたアルコールが血中に移行し、胎盤を介して赤ちゃんに送られます。

母親 の飲酒によって赤ちゃんにさまざまな影響が及ぶことを「胎児性アルコール症候群」といい、出生時の低体重や奇形、ADHD、成人後の依存症などのリスクを高める原因になるといわれています。[注3]

胎児性アルコール症候群は飲酒量に比例してリスクが増えるとされていますが、少量の飲酒で発症した例もありますので、妊娠中は初期の頃から飲酒をやめるようにしましょう。

[注3] 厚生労働省e-ヘルスネット「胎児性アルコール症候群」

2. 喫煙

妊娠中の女性の喫煙は、早期破水や前置胎盤、胎盤異常、早産、低出生体重などの異常を引き起こす要因になるといわれています。[注4]
また、出生後に乳児突然死症候群(SIDS)を引き起こすリスクが高くなることも指摘されています。

たばこの先端から立ち上る副流煙は他人の健康を害する可能性があり、育児中にも良い影響は与えませんので、妊娠がわかったらきっぱり禁煙するのがベストです。

[注4]厚生労働省e-ヘルスネット「喫煙の妊娠出産などへの影響」

3. カフェインの摂取

厚生労働省は英国食品基準庁(FSA)の調査結果を紹介しています。FSAは妊婦がカフェインを摂取しすぎると低出生体重のリスクが上がるほか、将来の健康リスクも高くなる可能性を指摘しています。[注5]

そのため、妊娠した女性は1日あたりのカフェイン摂取量を200mg(コーヒーならマグカップ2杯程度)に制限することを勧告しています。

カフェインはコーヒーだけでなく、紅茶や緑茶、エナジードリンクなどにも含まれていますので、妊娠中はこれらの飲み物を控えることを意識しましょう。

特にコーヒーとエナジードリンクはカフェイン含有量が高いので要注意です。

[注5]厚生労働省 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A 〜カフェインの過剰摂取に注意しましょう〜

4. 薬の服用

妊娠初期は赤ちゃんの脳や神経、心臓などの重要な器官が形成される時期ですので、薬の服用による影響には十分注意しなければなりません。

なかでも風疹ワクチンや男性ホルモン作用のある薬、排卵誘発剤や経口避妊薬などは、赤ちゃんへの影響が心配される薬であり、服用は原則として禁じられています。[注6]

その他、抗ウイルス薬や抗リウマチ薬、抗凝固薬、抗潰瘍薬、高コレステロール血症の薬、甲状腺の薬、解熱鎮痛薬などの中にも、赤ちゃんへの影響が懸念される薬があるため、注意が必要です。

ただし、妊娠中に薬を服用するのが怖いからといって、体調不良を我慢していると、病気が悪化し、かえって赤ちゃんに悪影響を及ぼすこともあります。

病院を受診する際、妊娠していることを伝えれば、医師は妊娠中でも安全に服用できる薬を処方してくれますので、怖がらずにきちんとした治療を受けましょう。

風邪薬や頭痛薬などの市販薬を利用する場合は、自己判断で服用するのは控え、事前に通院している産婦人科に相談することをおすすめします

[注6]一般社団法人 くすりの適正使用協議会「妊娠・授乳とくすり」

妊娠してからだと医療保険には入れない!?

妊娠中はホルモンバランスの変化や自律神経の乱れなどから、体調を崩しやすい傾向にあります。
人によっては、重度のつわりや切迫流産、切迫早産、妊娠うつ、妊娠高血圧症候群などを発症し、入院を余儀なくされることもあります。

さらに産後も、ホルモンの影響や慣れない育児により、心身に不調をきたす人もいます。

心身の負担から産後うつを発症してしまうケースも少なくなく、育児のかたわら、通院や治療を続けている人も多いようです。

このように、妊娠・出産にはさまざまなリスクがともないますが、妊娠してからでは医療保険に加入できない、もしくは条件付きの加入となってしまうケースは少なくありません。

そんななか、「スマ保険」の出産保険は、妊娠21週までの女性が加入できる医療保険です。出産にかかわる病気や治療の費用を保障してくれるだけでなく、妊娠中や産後にうつになってしまった場合も保障してくれます。

妊娠してからでも加入できるのは大きなメリットですので、妊娠したけれど、医療保険に加入していない…とお悩みの人は、ぜひ「スマ保険」をご検討ください。

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