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女性におすすめの医療保険とは?
年代別のリスクとあわせて徹底解説!

医療保険を検討する際、女性向けの医療保険をおすすめされたことがある人は多いかもしれません。女性向けの医療保険は、その名の通り女性特有の疾病に対して保障が充実した医療保険ですが、一般的な医療保険とは何が違うのでしょうか。

この記事では、女性向けの医療保険について解説します。「女性向け医療保険ってどんなもの?」「おすすめの医療保険を探したい」という人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

女性向けの医療保険とは?ふつうの医療保険とは何が違う?

女性向けの医療保険とは、その名のとおり「女性専用の医療保険」のことを指します。一般的な疾病の保障はもちろんのこと、さらに女性特有の疾病による医療費を手厚くカバーできます

一般的な医療保険ではなく女性向けの医療保険に加入することには、2つの大きなメリットがあります。まずは、女性向けの医療保険の特徴についてみていきましょう。

1.女性特有の疾病の保障が手厚い

女性向け医療保険の特徴としてまず挙げられるのは、女性特有の疾病に対する保障が手厚いという点です。女性特有の疾病としては、例として以下のようなものが挙げられます。

●乳がんや子宮がん、卵巣がん
●乳腺症
●子宮内膜症
●子宮筋腫

女性向けの医療保険は、上記のような疾病で入院や手術を行った場合、一般的な保障に加え、さらに保障が上乗せされます。一般的な医療保険の入院給付金が日額5,000円の場合、女性向けの医療保険であれば、日額10,000円となり保障が上乗せされて給付金が受けられるなど、女性特有の疾病の保障が手厚いのです。

保障が手厚い一方で、保険料が割安な傾向にあるのも大きなポイントです。一般的な医療保険の日額を増やすよりも、女性向けの医療保険に加入するほうが、保障範囲が女性特有の疾病に限られている分、保険料を抑えることができます。

2.出産リスクにも備えられる

女性向け医療保険の2つ目の特徴が、出産リスクにも備えられる点です。女性向けの医療保険は、帝王切開などの異常分娩になってしまったときなど、妊娠や出産の際の異常時における入院や手術にかかる費用も保障されます。(注:妊娠・分娩に伴う入院・手術は、健康保険が適用となった場合に給付金の支払対象)

厚生労働省の調査によると、平成29年時点で一般病院における帝王切開件数は全体の25.8%にものぼっていることがわかりました。およそ4人に1人が帝王切開をしていることになります。[注1]

もしも妊娠中に帝王切開や出産に備えて保険に入ろうとしても、ほとんどの保険では帝王切開や出産、妊娠のトラブルなどにかかった費用は保障の対象外に設定されてしまいます。また妊娠中には加入さえもできない商品も存在します。

妊娠・出産リスクの備えが必要な方は、妊娠する前からしっかりと女性向け医療保険を検討し加入しておくことが非常に大切です。

[注1]厚生労働省「平成 29 年(2017)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」

女性特有の疾病〜年代別のリスクを見てみよう〜

ピンクのハートと聴診器のイメージ

女性向け医療保険を検討する際にポイントとなる「女性特有の疾病」ですが、実は年齢によってリスクは大きく異なってきます。年齢ごとのリスクを理解し、ライフステージに合った医療保険への加入が重要です。

ここでは、女性の年代別の疾病リスクについてみていきましょう。

女性特有のがんに関しては、「女性はがん保険に加入するべき?女性特有のがんに備える年代別おすすめ」で詳しく紹介しているので、こちらも確認してみてください。

20代:甲状腺がんの障害や妊娠・分娩に関するリスク

20代の女性に多い疾病リスクは、甲状腺がんの障害と妊娠・分娩に伴うリスクの2つです。
以下の図は20代の罹患率が高いがん種順位になります。

20代の罹患率が高いがん種順位(全がんに占める割合)

20代の罹患率が高いがん種類順位

国立がんセンターの調査によると、20代は甲状腺がんの罹患率が非常に高く、全がんの12%を占めていることがわかっています。ほかの年代では甲状腺がんの割合は10%に届かないため、甲状腺がんは20代が特に気をつけたい疾病だといえるでしょう。加えて、卵巣に発生する「胚細胞腫瘍・性腺腫瘍」のリスクも高く、全がんの16%もの割合を占めています。[注2]

また、厚生労働省の調査では、第一子出生時の母の平均年齢は30.7歳となっていることから、女性は20代後半になると出産・分娩の機会が増え、同時にリスクも上昇すると言えるでしょう。[注3]

このように20代の女性は、甲状腺がんや卵巣の疾病、出産・分娩リスクがほかの年代よりも高めになっているところが特徴です。

[注2]国立がん研究センター がん情報サービス「がん登録・統計」(全国がん罹患モニタリング集計(MCIJ))「小児・AYA世代のがん罹患」
[注3]厚生労働省「平均初婚年齢」

30代:妊娠・分娩に関するリスク+子宮筋腫など

30代になると、妊娠・分娩に伴うリスクに加えて子宮筋腫などの疾病リスクが増えていきます。

30代は第一子出産の平均年齢である年代であることに加え、35歳をすぎると高齢出産に該当することから、20代の頃より妊娠・出産に関するリスクが増加します。高齢出産のリスクとしては、妊娠高血圧症候群があげられます。いわゆる妊娠中毒症といわれ、血圧があがり母体と赤ちゃん、ともに危険になることがありますので、入院や自宅療養の可能性が高まります。

また、30代になると子宮筋腫のリスクが上がり、20〜30%に子宮筋腫が見られることがわかっています。[注4]子宮筋腫は、不妊や習慣流産の症状も出ることがあり、判明した場合はすぐに適切な治療を受けることが大切です。

[注4]日本産科婦人科学会「子宮筋腫」

40代:乳がん・子宮頸がんなどのがんリスク

40代になると、乳がんや子宮頸がんなど女性特有のがんリスクが一気に上昇していきます。国立がん研究センターが行なった調査によると、40代では乳がん、子宮がん、卵巣がんによる死亡率がもっとも高くなっています。[注5]

この年代に女性特有のがんが増える原因としては、女性ホルモンのバランスが崩れやすいことが挙げられます。実際、加齢によりホルモンバランスが崩れて「エストロゲン」が過剰になると、子宮がんや乳がんの発症リスクが高まってしまうとされています。[注6]

若い頃はがん保険に加入していなかったという人も、40代から一気に上がるがんリスクに備え、より最適な保険に切り替えていく必要があるでしょう。

[注5]国立がん研究センター がん情報サービス「がん登録・統計」(全国がん罹患モニタリング集計(MCIJ))「最新がん統計」
[注6]全国健康保険協会「【女性のがん】 近年、若い女性に急増している「乳がん」と「子宮がん」」

50代〜:がんリスク+女性特有の疾病以外のリスク

がん罹患率(年齢による変化)

年齢階級別の死亡率

50代以降は、女性特有の疾患はもちろん、それ以外の疾病リスクも増加していく年代です。

上の図は、がん罹患率を表したものです(国立がん研究センター調査)。女性のがんリスクは50代から80代まで年々増加し続けることがわかります。[注7]また、厚生労働省の調査によれば、50代以降は心疾患や脳血管疾患で死亡する人の割合が高くなり、40代までにない加齢によるさまざまな疾病リスクが増えていきます。[注8]

このように50代以降になると、女性特有の疾病にプラスして、幅広い疾病のリスクがあることがわかります。

[注7]国立がん研究センター「最新がん統計」
[注8]厚生労働省人口動態統計年報 主要統計表(最新データ、年次推移)「第8表 死因順位(第5位まで)別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合」

女性向け医療保険の選び方

向き合う若い女性と中年女性

女性は妊娠や出産・女性特有の疾病のリスクがあり、さらに年代別に疾病リスクが異なるため、ライフステージに適した医療保険で備えることが非常に重要となります。

それでは、女性が実際に医療保険を選ぶときは、どのようなことをポイントに判断するべきなのでしょうか。ここからは、女性向け医療保険の選び方のコツを2つ紹介します。

1.年齢ごとのリスクに備えられるかどうか

もっとも大切なことは、年齢ごとの疾病リスクに備えられる保障内容になっている医療保険を選ぶことです。20代や30代のうちは出産に関わる保障、40代以降はがんへの保障が必要になります。加入時の年齢に合わせて保障を選ぶことが重要です。
また、貯蓄型の生命保険や就労不能時に収入を補填してくれる就業不能保険などの医療保険以外の保険商品も併せて活用することで、疾病リスクに加え、病気治療に伴う収入の減少等への備えも可能となります。

2.家計の負担になりすぎないかどうか

医療保険は、加入時の年齢やどのような特約を付けるかで保険料は変わります。過剰な保障や特約をつけた保険料が高い医療保険は、家計の大きな負担になります。

保険料は家計の中で固定費となりますので、収入に占める保険料の割合が多いと、自由になるお金が少なくなることから、保障と保険料のバランスをよくみて、家計を圧迫しない無理のない範囲で加入することが大切です。

女性向け医療保険のおすすめポイント

女性向けの医療保険を選ぶときは、年代別の疾病リスクを考慮した上で、家計にとって無理のない保険料で加入できる商品を探すことが大切です。

保険を選ぶときは、女性特有の疾病に対応している商品を選ぶことはもちろん、「入院に対する保障がどれほど手厚いか」というポイントにも着目しましょう。とくに、働く女性は短期間の入院を希望したり、日帰り入院での治療・手術を選択したりすることもあります。

入院の際の医療費の備え方として、入院日額で保障をしてもらうタイプの保険のほかに、入院が必要と診断された時点で一時金を一括で受け取るタイプの保険もおすすめです。たとえば、「スマ保険」の入院重点プランでは保険料が手ごろで入院日数にかかわらず、入院一時金を受け取ることができます。女性の疾病保障が手厚い医療保険をお探しの場合は、ぜひ「スマ保険」を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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