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収入保障保険とは?
わかりやすく解説

万が一の事態が起こったときに、残された大切な家族に生活費を渡すための生命保険として活用できるのが、収入保障保険です。

この記事では、収入保障保険の仕組みや向いている人、メリットやデメリットについて解説します。自分に合った保険選びの参考にしてください。

目次

収入保障保険とは?

収入保障保険とは、被保険者が死亡または高度障害状態になったときに、毎月一定額の死亡保険金を、保険期間が終わるまで年金形式で受け取れる保険で、保険期間の経過とともに保険金の受取総額が下がるのが特徴です。

保険金は月額で設定され、死亡時から保険期間満了まで受け取り続けるため、早く死亡した場合、保険金総額が大きくなり、保険期間の終了間近に死亡した場合は保険金総額が少なくなります。

一括での受け取りを選択することもできる

収入保障保険は年金形式として一定期間受け取る以外にも一括での受け取りも可能です。また、一部を一括で受け取り、残りを年金形式で受け取るといった受け取り方法も選択できます。ただしその場合は、年金形式と比べ、受取総額が少なくなります

年金の最低支払保証期間がある

収入保障保険は、最低でも保険金を受け取れる期間として2年や5年など「最低支払保証期間」を設定できるのが一般的です。たとえば5年の最低支払保証期間を設定して契約していた場合、保険期間満了の1年前に死亡した場合でも、5年分の年金を受け取ることができるというものです。

収入保障保険とはどんな人に必要?

子どもがいる家族のイメージ

収入保障保険とはどのような人に必要な保障なのでしょうか?収入保障保険が向いている、2つのケースを紹介します。

1.小さな子どもを持つ子育て世帯

子どものいる家庭で、かつ子どもの年齢がまだ低い場合は、収入保障保険の必要性が高いといえます。

生活費や住宅費に加え教育費負担も避けられない子育て世帯には、共働き片働きに関わらず、夫婦双方とも死亡保障での備えが安心です。子どもがまだ小さい場合は、日頃育児を担っている人に万が一のことが起こった場合、子どもの世話をするシッター代がかかったり、仕事量を減らすことで収入が減ることもあるからです。

子育て世帯に必要な死亡保障額は、子どもの成長とともに減っていくのが一般的。時間の経過とともに、受け取る保険金総額が減っていくことで保険料も低く抑えられる収入保障保険は、子育て世帯の夫婦にぴったりでしょう。

2.個人事業主やフリーランスの人

個人事業主やフリーランスの人は、会社員や公務員と比較して以下のとおり遺族年金が少ないため、民間の死亡保障での備えが不可欠です。[注1]

たとえば夫が死亡した場合に妻が受け取れる遺族年金の金額を紹介します。

夫が死亡した場合に妻が受け取れる遺族年金の金額

計算条件:
遺族厚生年金は死亡した会社員・公務員などの平均標準報酬額を41.7万円(平均年収500万円÷12月)、加入期間25年(300月)として計算。なお、年金額の計算上、賞与を含まない総報酬制導入前(平成15年3月まで)は、平均標準報酬月額32.1万円として計算(賞与分は全月給の30%として除外)

残された家族の生活を守る死亡保障の手段を、安い保険料で大きな保障が確保できる収入保障保険で備えるのは有効であるといえます。

[注1]公益財団法人 生命保険文化センター 公的な遺族年金の仕組みについて知りたい

収入保障保険のメリット

収入保障保険の最も大きなメリットは、一般的な定期保険や終身保険と比較して、保険料を抑えながらも大きな死亡保障を確保することができる点でしょう。その他のメリットは以下のとおりです。

死亡保険を合理的に準備できる

子どもが小さい間は、生活費や教育費などを考慮した大きな死亡保障が必要ですが、子どもの成長にともない必要な保障額は減少していくのが一般的です。収入保障保険であれば、保険期間の経過に応じて、受取保険金の総額が減るため、合理的に死亡保障を備えることができます。

保険金の散財を防ぐことができる

収入保障保険は、毎月一定額の死亡保険金を受け取る年金形式の保険であるため、一度に受け取って保険金を散財してしまうようなケースを防ぐことができます。前述のように一括受取を選択することもできますが、その場合は年金形式と比べ、受取総額が少なくなります

収入保障保険のデメリット

収入保障保険のデメリットのイメージ

反対に、収入保障保険のデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
収入保障保険の3つのデメリットを解説します。

1.解約返戻金がないため貯蓄性がない

収入保障保険は、解約返戻金のない掛け捨て型の死亡保険です。保険料の安さは魅力ではありますが、保険期間が終了するまでに何もなければ、支払った保険料は戻ってくることはありません。

2.保険期間終了間近だと、受け取れる保険金が少ない

最低支払保証期間の定めはあるものの、保険期間が残りわずかであれば、受け取れる死亡保険金は少額となってしまいます。葬儀代や相続対策など、死亡保険金としてある程度まとまった資金を残しておきたい場面には不向きといえます。

3.課税の対象となる

収入保障保険で死亡保険金を受け取る場合、課税対象となり、被保険者と保険料の負担者・保険金受取人が誰かによって税金の種類が異なります。[注2]

収入保障保険で死亡保険金を受け取る場合の税金の種類

ですが、死亡保険金受取時に課税されるのは収入保障保険に限ったことではなく、保険全般に当てはまります

[注2]死亡保険金を受け取ったとき 国税庁

まとめ

収入保障保険は、毎月一定額の死亡保険金が年金形式で支払われる、定期型の死亡保険です。保険期間の経過に合わせて死亡保険金の受け取り総額が減少するため、安い保険料で大きな保障を確保できるというメリットがあります。
保険を選ぶうえでも最も重要なのは、「今の自分に合った保障内容になっているか」です。

収入保障保険は合理的な保険ではありますが、人によって向き・不向きがあります。

万が一の時に大きな金額を受け取りたい場合などは、定期保険や終身保険など、いつ受け取っても同額の保険金を受け取れるタイプの方が良いでしょう。

一方で、現在家計の収支がギリギリで、あまり保険料を捻出できない子育て世帯などにとっては、できるだけ保険料を抑えつつ死亡保障を得られる収入保障保険は、大きな選択肢となります。

子育て世帯におすすめの収入保障保険への入り方は、末子が大学を卒業する時期までを保険期間として設定する方法です。子どもの教育費も含めた子育て期間中に限定して死亡保障を得られてとても合理的です。また、収入保障保険に加えて、最低限の葬儀代や諸費用のために、数百万円などの保険金額で別途定期保険に入るのも良いでしょう。

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